高校・大学と、都会を求めて古賀市外に出ていた岩谷さん。「もう古賀市に戻ることはないだろう」と地元を離れる決心をし、東京都や北九州市で生活していたそうですが、出産を機に再び古賀市へ戻ることになったそうです。
地元から離れて初めてわかった古賀市の魅力について詳しく伺いました。
都会に憧れて福岡市内や東京へ進出
-岩谷さんの経歴や、これまで暮らしていた地域について教えてください。
現在、古賀市のエニタイムフィットネスでパーソナルトレーナーとして活動しながら、ピラティス講師やポージング講師も務めています。
地元は古賀市舞の里で、舞の里小学校、古賀北中学校を卒業しました。都会への憧れが強く、高校・大学は福岡市内の学校に進学。大学卒業後は、東京・恵比寿のエステサロンで働きました。
結婚を機に北九州市の八幡で暮らしていましたが、里帰り出産で古賀市に戻った際、八幡での子育てに不安を感じ、地元に戻りたい気持ちが高まり、そのまま古賀市で暮らしています。
-都会に出たくて高校・大学を選んだとのことですが、その理由を教えてください。
私が卒業した古賀北中学校は、制服がブレザーだったのでセーラー服に憧れていたんです。近隣の高校でセーラー服だったのは4校で、結果として香椎高校に進学しました。念願のセーラー服を着られてうれしかったですね。
また、舞の里校区の最寄り駅である千鳥駅周辺には、これといった遊び場がありませんでした。そのため、駅周辺に遊ぶ場所がある香椎高校に行きたいと思うようになったんです。
今思えば進学理由としては不純かもしれませんが、当時の私はこんな願いを胸に頑張っていたんですよ(笑)
-東京で就職したのも、やはり都会へ行きたかったからですか?
東京で就職できたのは偶然です。個人経営のエステサロンで勤めることとなり、そこでは多くの経営者やキャリアウーマンが来店されていました。社長は、エステティシャンとして独立するには人脈や広い視野が必要だと考え、私に東京の華やかな世界をたくさん見せてくれました。
きらびやかな東京の世界に触れたことに加え、交通の便の良さに魅了され、地元に戻ることなど考えもしませんでした。しかし、結婚を機に北九州市の八幡へ移り住むこととなり、東京を離れました。
産後に変わった“住環境”に対する考え方
-八幡での結婚生活が始まり、出産後に自宅へ戻る予定のところ、なぜ古賀市に留まったのですか?
八幡での子育てが想像できなかったとお伝えしましたが、他にも理由があります。
まず、東京に住んでいた頃から感じていたことですが、都心や工場地帯の空気が私の体に合わなかったようなんです。八幡に住んでいると鼻の調子が悪くなってしまって…。
そして、大きな理由として、同時期に結婚した友人が地元にいたことがあげられます。八幡には、友人どころか知り合いもおらず、子育てのストレスが溜まってしまうと感じました。子どもを交えて遊べる環境は、母親にとってとてもありがたいですからね。
さらに、古賀市は海と山があって自然豊かですが、私が暮らした他の2つの地域は自然が少なく、子どもをのびのびと育てられるイメージが湧きませんでした。
出産後、実家で生活していましたが、これらの理由を夫に説明して古賀市に来てもらい、地元での生活がスタートしました。
-都会への憧れが強かった岩谷さんですが、古賀市での生活はいかがですか?
東京に住んでいた頃は地元の良さが見えていませんでしたが、今は車でイオンモール福津や公園によく行き、楽しんでいます!
子どもが小学校低学年と年長なのですが、たくさん遊んで充実した子育てができています。古賀グリーンパークは広大で遊具も豊富なので、子どもたちは楽しそうに遊んでいますね。
夏にはカブトムシを採ったり、海や川でカニやカナヘビを捕まえたりして過ごしています。こうした生き物に触れ、自然を肌で感じる体験は子どもにとって大切だと思います。東京では味わえない体験ができているので、古賀市で子育てができて本当に良かったと感じています。
最近、コスモス館の近くにスケートボード練習場ができました。こういった施設は珍しいので、スケートボードをする息子はとても喜んでいます。古賀市は「子どもの頃にしかできない遊び」が実現できるまちだと実感しています。
また、仕事で古賀市内や福岡市内の移動が多いのですが、古賀市にはJRの駅が3つあるので便利です。車があれば古賀インターチェンジから各方面にアクセスできるので、交通の便が良く住みやすいですね。
電車移動が基本の東京で子育てをしていたら、周りに気を遣いながらの乗り降りで大変だっただろうなと思いました。
それに、年を重ねても古賀市は住みやすいまちだと思いますよ。のるーとができて、さらに利便性が高まりました。リーパスプラザでの習い事に通う子どもたちがのるーとを利用しているので、このサービスは続いてほしいですね。
-次は、家についての質問です。岩谷さんは古賀市以外で家探しをされましたか?
注文住宅で家を建てたいと考え、福岡市東区や新宮町で土地を探しましたが、土地価格が高騰しており、建物費用を合わせると予算オーバーでした。そこで、マンション探しに切り替えたのですが、子育てを考えると戸建ての方が良いと思い直し、最終的に古賀市で戸建てを購入しました。
友人たちは、福岡市や福津市周辺で物件を探していましたが、保育園に入れない問題があり、古賀市を選んだそうです。古賀市は待機児童ゼロなので、保育園に入園できるんですよね。交通の便も良く、子育て環境も整っているので、古賀市は住むには穴場だと思います。
-たしかに、福岡市周辺地域の地価高騰で注文住宅は難しいと聞きますね。さて、岩谷さんはパーソナルトレーナーやピラティスインストラクターとして働いていらっしゃいますが、具体的にどのような働き方をされているのですか?
固定の勤務時間はなく、予約やレッスンがあるときに働いています。現在は子どもの保育園送迎があるので、日中に仕事をし、夕方に食事の準備をしてから保育園へ迎えに行くという流れです。
子どもたちが就寝した後は、オンラインのレッスンをおこない、週末は子どもの習い事の時間に合わせて仕事を入れるようにしています。時間をやりくりして、家族との時間を大切にするように心がけていますね。
古賀市で実現したい社会貢献
-夜にもレッスンをおこなっているということで、とても働いているイメージがありますが、何か目標があるのでしょうか?
元々、学生時代から独立したい気持ちがあり、今ようやく夢がかなえられた状態なんです。そのため、ゆっくりしている時間があれば「この時間でどうやって収入を生み出せるか?」と考えてしまい、常に行動しているため、働いているイメージを持たれるのだと思います。
夏に働きすぎて体調を崩したので、当面の目標は「休むことを覚える」ですね。休日を設けるよう心がけ、体を休ませる努力をしています。
また、大きな目標として掲げているのは「社会貢献」です。私の仕事はティーチング業なので、その人の人生のターニングポイントに関わり、より良い方向へ導くお手伝いをしていきたいと思っています。古賀市の中心部で、健康・美容に関わるビル・テナントを運営し、健康的な人が溢れるまちにしたいです。
-岩谷さんは、2024年8月に開催された古賀市の交流イベントにも参加されていましたよね?参加されていかがでしたか?
とても楽しかったですね!「こがのばトーク」に参加し、スポーツ関係者の方々と知り合う機会がありました。その中で、子どもたちにダンスを教えているインストラクターの池田桜子さんと親しくなり、Instagramを交換しました。
私も桜子さんもリーパスプラザでレッスンをおこなっており、先日偶然にもレッスン時間が重なりました。桜子さんとは会えませんでしたが、彼女の生徒さんたちが仲良く手をつないで歩いている姿を目にし、桜子さんも頑張っていることを感じました。
もし「こがのばトーク」がなければ、桜子さんと知り合うことはなかったでしょう。同志ができたような感じがして、このイベントがあって本当に良かったと思っています。
-古賀市は魅力あふれる人が個々でまちづくりをしているので、本当におもしろい地域だと思います。突然ですが、最後に古賀市のおすすめのお店を教えていただけますか?
私のおすすめは、舞の里にある「Auvergne(オーベルニュ)」というケーキ屋さんです。
特に「舞シュー」が絶品で、濃厚な生クリームとカスタードを合わせたおいしいシュークリームなんです。小学生の頃から通っていて、友人と一緒に舞シューを買って、近くの空き地で食べたのが懐かしい思い出です。
岩谷さん、貴重なお話をありがとうございました。
古賀市で育ち、一度は地元を離れた岩谷さん。都会での生活を経験し、改めて古賀市の魅力を再発見された彼女の歩みは、現在古賀市に住む中高生たちの未来を映し出しているのかもしれません。
岩谷さんは、古賀市で活動する人々の交流イベント「こがのばトーク」にも登壇されました。古賀市を健康的な人で溢れさせたいと語った夢が実現できるよう願っています!
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