取材場所は、JR古賀駅西口商店街にある食の交流拠点「るるるる」。そのすぐそばに暮らす神志那柊斗さんは、大分県豊後大野市の出身。大学進学で北九州へ、卒業後は福岡市内で働きながら暮らしてきました。
現在は、夫婦で福岡市内へ通勤しながら古賀で生活しています。古賀を選んだのは、「家を買うならどこに住むか」を現実的に考えたことがきっかけでした。けれど、実際に暮らしてみると、通勤のしやすさと静かな住環境、その両方を無理なく叶えられる心地よさがあったそうです。
福岡市に通いながら、暮らしのかたちを整えていく。そんな古賀での日常について伺いました。
古賀との接点はほぼゼロ。そこから始まった住まい探し

-まず、これまでの暮らしについて教えてください。
神志那さん:出身は大分県の豊後大野市です。大学進学で北九州に出てきて、その後、就職を機に福岡市内で暮らすようになりました。最初は博多エリア、その後結婚して東区に引っ越しました。
-そこから古賀に住むことになったのですね。
神志那さん:そうですね。「そろそろ家を買おうか」となったときに、どこに住むのがいいかを考え始めて、その中で古賀が候補に挙がりました。
-もともと古賀に縁があったわけではなかったのですか。
神志那さん:まったくなかったです。東区に住んでいたので、3号線沿いを通ることはあっても、古賀で降りたり、立ち寄ったりすることはほとんどありませんでした。正直、古賀に対するイメージもほぼなかったですね。
決め手は「通勤のしやすさ」と「暮らしのバランス」
-古賀に決めたきっかけはどんなところだったのでしょうか。
神志那さん:夫婦ともに福岡市内に通勤しているので、無理なく通える距離だったことは大きかったです。妻の実家が北九州なので、少し東寄りに住みたいという思いもありました。
-条件に合う場所として、古賀がしっくりきたということですね。
神志那さん:そうですね。金額面も含めて、いくつか条件を見ていく中で、古賀がちょうどよかったんです。福岡市内への通勤も現実的で、暮らしとのバランスが取りやすそうだと感じました。実際に住む前に周辺を見に来て、「このあたりなら大丈夫そうだな」と思ったのを覚えています。
-最初から「ここだ」と思えたのでしょうか。
神志那さん:実は最初に古賀に入ったときは、少し不安もありました。ただ、優先したい条件ははっきりしていたので、その点では迷いは少なかったですね。今振り返ると、「古賀の良さは、住んでからわかっていった」というのが正直なところかもしれません。
暮らし始めて見えてきた、古賀の心地よさ

-実際に住んでみて、どんな印象を持ちましたか。
神志那さん:とても住みやすいなと感じています。特に、車があると便利ですね。スーパーや買い物できる場所が充実していて、日常生活には困りません。ルミエール、マルキョウ、トライアルなど、それぞれ使い分けながら買い物しています。
-かなり生活しやすそうですね。
神志那さん:そうですね。日用品はここ、肉や卵はここ、みたいに妻の中でだいたい決まっていて、私は運転担当です(笑)。必要なものはひと通りそろいますし、「暮らす場所」としての安心感があります。
-通勤の面ではいかがですか。
神志那さん:不便はほとんどないですね。快速がとまるのはやっぱり便利です。朝は電車で30分、駅から職場まで徒歩10分、自宅から駅まで徒歩5分ほどなので、全部合わせても45分くらい。思っていたよりずっと通いやすくて、「この距離なら全然苦じゃないな」と感じました。
-福岡市内に通う人にとっても、十分現実的な距離ですね。
神志那さん:そう思います。しかも朝は座れることも多く、通勤の負担が少ないのもありがたいですね。香椎あたりから一気に人が増えるので、古賀から乗ると少し余裕があるんですよね。
静かに暮らせて、少し出れば街にも行ける
-東区に住んでいた頃と比べて、違いは感じますか。
神志那さん:古賀は、静かだなと感じます。商店街の近くに住んでいるんですが、車の往来がものすごく多いわけでもなく、住宅も多いので落ち着いています。私は地元が人口3万人くらいのまちだったこともあって、あまりガヤガヤした場所より、このくらいの落ち着きが性に合っているんだと思います。

-一方で、街に出にくいわけでもないというのもいいですね。
神志那さん:そこがちょうどいいんです。自然があって静かだけれど、少し出れば福岡市内にも行ける。そのバランスが古賀の魅力だと思います。
「ここいいよ」と紹介したくなる店がある
-古賀での暮らしの中で、印象に残っていることはありますか。
神志那さん:個性的なお店が多いことですね。こだわりのある個人店が点在していて、そういうお店を知っていくのが面白いです。妻と行くこともありますし、友人や家族が来たときに「ここいいよ」と紹介できるお店があるのもうれしいですね。
-奥さまも古賀を気に入っているのでしょうか。
神志那さん:そうですね。移住前に古賀で開かれていたトークイベントに一緒に参加したことがあるんですが、そのときに「面白そうなお店がたくさんあるね」と話していて、住むのが楽しみになったみたいです。今では「古賀でよかった」と思ってくれていると思います。
海、犬との時間、温泉。肩肘張らない休日
-休日はどのように過ごしていますか。
神志那さん:犬を飼っているので、古賀海岸まで散歩に行くことがあります。ほかの犬も多いので、友達ができたらいいなと思いながら連れて行っています。海が身近にあるのは、やっぱり気持ちいいですね。
-東区にいた頃より、海を近くに感じるようになりましたか。
神志那さん:そうですね。東区でも海の近さはありましたが、和白は干潟の印象が強くて、「海辺を感じる」というのとは少し違っていました。古賀に来てからは、より日常の中で海を感じられるようになった気がします。

-ほかにもお気に入りの過ごし方はありますか。
神志那さん:温泉ですね。快生館の近くにある温浴施設「薬王寺の湯・偕楽荘」に行ったあと、福津の「くつろぎ珈琲」さんに立ち寄るのが好きです。週末にそういう時間を過ごせるのは、すごくいいなと思います。
住むほどに見えてくる、古賀の“人の面白さ”
-古賀に住んでみて、人との距離感はいかがですか。
神志那さん:福岡市内に比べると、やっぱり人との距離は少し近いなと感じます。商店街の方と話す機会もありますし、誰かに贈り物をするときに相談に乗ってもらうような場面もあって、暮らしの中に自然なコミュニティがある感じですね。
-印象的な出会いなどもありましたか。
神志那さん:ありますね。古賀に引っ越す前、移住者ご夫婦が営まれている「bar ponte」さんで食事をしたときに、このエリアの賑わいづくりに携わっている方とご一緒する機会があって、そこで古賀の面白さをいろいろ聞いたんです。さらに帰り道には、本当に市長とばったり会って(笑)。そういう距離の近さや、ちょっとした下町らしさは、古賀ならではだなと思いました。
完成された街ではなく、「変化していく街」に住む面白さ
-神志那さんはお仕事でもまちづくりに関わられているそうですね。
神志那さん:そうなんです。仕事柄、商店街支援やまちづくりに関わることもあり、古賀市のまちづくり基本計画なども少し見て、古賀駅周辺がどのように変わっていくのか調べたりしました。ここ「るるるる」にも関わりがあり、この場所をきっかけに新しいお店が生まれていく流れも面白いなと思っています。

-“完成された街”ではないところに惹かれたんですね。
神志那さん:そうですね。最初に見たときは、新宮や福津のほうが大きな商業施設もあって華やかに見えました。でも、知っていくうちに、古賀のほうが人情味があって、深みがあるなと感じるようになりました。住みながら街の変化を見ていけるのは面白いですし、できれば仕事だけでなく、プライベートでも少し関わっていけたらと思っています。
「ほどよく人と関わりながら、自分の時間も大切にしたい人」に向いている
-最後に、古賀への移住を考える人へメッセージをお願いします。
神志那さん:古賀は、ほどよく人と関わりながら、自分たちの時間も大切にしたい人に向いていると思います。福岡市内ほど距離が遠くなくて、でも静かに暮らせる。福岡には住みたいけれど、少し落ち着いた場所で暮らしたいという人には、すごくちょうどいいんじゃないでしょうか。
夫婦で福岡市内へ通勤しながら、日々の暮らしは静かで穏やかに。無理なく通える距離感だからこそ、仕事と暮らしのバランスも取りやすいといいます。
買い物のしやすさや交通の便利さといった実用的な魅力に加えて、個性あるお店や商店街との距離の近さ、少しずつ変わっていく街を見守る楽しさも、古賀にはあります。派手さはないかもしれない。けれど、暮らしていくほどに、面白さが見えてくる。神志那さんにとって古賀は、暮らすほどにじわじわと好きになっていく、そんな街なのかもしれません。

