福岡県古賀市を拠点とする動画マーケティング会社「株式会社CUE」。
そこで働く髙橋快さんは古賀市の魅力を全国にPRするシティプロモーション業務に取り組まれていますが、実は生まれも育ちも埼玉県!
CUEで働くために26年間住んでいた埼玉を離れ、福岡県への移住を決意されたそうです。
「ポジティブさ」と「行動力」は誰にも負けないと語る髙橋さんですが、その原動力はどこから湧き出ているのでしょうか?
今回はそんな髙橋さんに、福岡への移住を決意した心境や古賀市の魅力についてインタビューします!
行動したことで得た「やりたいこと」ができる日々
–髙橋さんは埼玉出身だと伺いましたが、なぜ福岡でお仕事をしようと思ったのでしょうか?
福岡に来る以前は東京の人材紹介会社の営業として働いていたのですが、毎日同じことの繰り返しで楽しさを感じられなくなってしまって…。
もっと楽しいことを仕事にしたいと考えた結果、大学生の時から趣味でやっていた動画編集を活かして、動画マーケティングの会社に就きたいと思い転職活動を始めました。
でも、なかなか首都圏で自分に合う会社がなくて悩んでいました。
そのころ、今勤めている株式会社CUEの代表である松見さんが「福岡で動画マーケティングの会社をつくった」とSNSに投稿していたのを思い出したんです。
松見さんとは、昔バックパッカーをしていた時にバリ島の空港で出会って、ちょっとお話をしてSNSを交換した程度の接点だったのですが、3年ぶりにSNSを見てみたらちょうど社員募集の投稿をしていて「これは運命かも」と思いました。
それで、すぐにSNSを通じて連絡してみたところ面接の機会をいただき、CUEで働かせてもらうことになりました。
–生まれ育った埼玉から離れて、福岡で就職することに抵抗はなかったのでしょうか?
今まで埼玉以外に住んだことがないですし、福岡だと簡単に帰れる距離ではないので迷いはありました。
でも「どうなるかは行ってみないとわからない」という気持ちで移住の決断ができましたね。
–バックパッカーにしても、移住の決断にしても、髙橋さんの行動力の高さが伺えるのですが、バックパッカーを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
大学3年生のときに周りの友達と同じように就活をしてみたのですが、当時はやりたい仕事がわからないまま企業の面接を受けていて、特に思い入れもないのに志望動機で「ここが第一志望です」と話すのがすごく苦しく感じていました。
それが嫌でもう一度自分のやりたいことを考えてみた時に、いつか世界一周したいと考えていたことを思い出して「これは今しかできないことだ!」と思い、大学卒業後はバックパッカーで世界を周ることにしました。
–実際バックパッカーをしてみていかがでしたか?
バックパッカーは半年間で世界を半周くらいしたのですが、自分の今の生活は当たり前ではないことを痛感しました。
家族もいて、毎日ご飯が食べられて、温かいお風呂にいつでも入れる生活が当たり前になっていましたが、世界的に見るとそれはとても恵まれていることを再認識しました。
環境によっては何かをしたくてもできない人がたくさんいる中で、自分は健康な体があって、行きたいところにいけて、やりたいことができる。
それを無駄にしてはいけないと思い、日本に戻ったら自分がやりたい仕事をしようと考えるようになりました。
バックパッカーに行ったことでさまざまな文化や考え方を学べましたし、松見さんにも出会うことができたので本当にやってよかったです。
何気ない世間話から感じる古賀市の人のあたたかさ
–CUEでのお仕事内容を詳しく教えてください
今は企業のYouTubeチャンネルのマーケティング支援や動画制作、それに加えて古賀市のシティプロモーション業務を担当しています。
シティプロモーションは、古賀市の活性化を目的として市全体で取り組んでいる事業です。
古賀市の公式YouTube「ここ古賀チャンネル」や公式Instagramに、古賀市の企業紹介や特産品を使ったアレンジレシピなど、市民の方が気になる話題を投稿しています。
–古賀市で働き始めて何か変化はありましたか?
東京の時は満員電車で通勤して淡々と業務をこなす毎日でしたが、古賀市にきてからは働いている環境が180度変わりましたね。
まず通勤は車なので満員電車に乗らなくていいですし、古賀市内にある海・山・まちと毎日違う環境で仕事をしているので、やっていることは同じでもいつも新鮮な気持ちで仕事ができます。
–髙橋さんが感じる古賀の良さを教えてください
仕事の関係で毎日たくさんの人とお話する機会があるのですが、古賀市の人は良い意味で人との距離が近いですね。
初めて仕事でお邪魔した飲食店さんでも、初対面の僕の話を親身に聞いてくれて快く撮影に協力してくれます。
何気ない世間話をしていても、心を開いてくれているのが伝わってきますね。
本当にあたたかい人が多いまちだと思います。
他県から移住すると、コミュニティを0からつくらなくてはいけないのが一つのハードルになると思うのですが、少しでも地元の人と交流が持てれば「受け入れてもらえている」と実感できるはずです。
若い世代の意見も取り入れて推進される古賀市のまちづくり
–古賀市で働いて一番魅力に感じるのはどのあたりですか?
古賀市は、市民や事業主のやりたいことを応援してくれるまちだと思います。
僕は学生のころから多様性を尊重する社会を実現させたいと思っていて、これまでダイバーシティ教育の講演活動やイベント運営をおこなってきました。
その後バックパッカーや就職などで多様性に関する活動からは離れていたのですが、古賀市で働き始めてから古賀市がダイバーシティやLGBTQ+、多様性のバックアップの制度を積極的に取り入れていることを知りました。
古賀に来た時はそんなつもりはなかったのですが、古賀市の取り組みを知って「自分も何かしたい!」と想いが再燃してきて、市役所職員の方に相談したところ、なんと市長と意見交換する機会をいただくことができたんです!
その意見交換でプレゼンさせていただいた結果、世界的にLGBTQ+の権利啓発を促す「プライド月間(毎年6月)」にレインボーフラッグを古賀市役所の庁舎に飾って啓発の意を示したり、古賀市のインキュベーション施設「快生館」で、アメリカの同性婚裁判のドキュメンタリー映画「ジェンダーマリアージュ」の上映会を実施させてもらいました。
市長をはじめ古賀で働く方たちが、「やりたい!」と言ったことに対して背中をおしてくれて、実現する機会を与えてくれたことに感動しました。
–市長の印象はいかがでしたか?
市長という存在は、一般的には簡単には会えない遠い存在だと思うんです。
実際埼玉に住んでいる時は、お恥ずかしい話市長の名前も顔もわからず過ごしていました…。
ですが古賀市では、お仕事の関係もありますが市長にお話する機会をもらえて、しかも市長が僕の話を親身に聞いてくださり「それいいじゃん!」とアドバイスいただけることにとても驚きました。
市長自身がまちのイベントに頻繁に顔を出されて市民に気さくに話しかけていたり、気にしてくれているのが本当にありがたいなと感じます。
僕みたいな若い世代の意見も積極的に取り入れて「まちづくり」に活かそうとしている姿勢が、今の古賀市をつくっているんだなと感じました。
–最後に髙橋さん自身の今後の目標・展望をおしえてください
僕は古賀市で働いてまだ1年半なので、もっと古賀市のことを知って、自分の中に落とし込んだものを発信していきたいですね。
シティプロモーションの担当としては、古賀市の魅力を全国に広めて、埼玉に帰省して誰かに仕事の話をした時に「あの古賀市ね!」と当たり前のように認識されているまちにするのが目標です!
まとめ
今回は、古賀市のシティプロモーション事業を担当されている株式会社CUEの髙橋さんにお話を伺いました。
バックパッカーや福岡移住を決意されたお話から、髙橋さんの行動力の高さと「とにかくやってみよう!」というポジティブさが伝わってきました。
また、実際に髙橋さんが体験した古賀市のまちづくりの姿勢や田辺市長のお話も伺うことができ、とても充実したインタビューとなりました。
これから、髙橋さんが古賀市の魅力をどのように発信していくのかとても楽しみです!
髙橋さんお忙しい中お時間をいただき誠にありがとうございました!