福岡県古賀市は起業で自分の力を試せる場所
– パスタレガーレ店主 角沖さんインタビュー

2021年9月に古賀市でオープンした『PASTA LEGARE(パスタレガーレ)』
コロナ禍にもかかわらず、お店は平日も含めて毎日満席になるほどの大盛況。
こだわりの生パスタや自家製デザートを求めて、女性をはじめ多くのリピーターさんで賑わっています。

そんなパスタレガーレの店主である角沖さんは、もともとは学校の先生だったそう!
教育事業にも取り組みたいという思いから、『パスタ×学習塾』というコンセプトのお店をオープンされました。

今回は角沖さんに、古賀市の魅力やオープンまでのエピソード、事業に対する思いをインタビューしていきます。

古賀で事業を始めた理由

ー角沖さんは古賀市出身ですが、ずっと古賀に住んでいたわけではないんですよね?

そうです。小中高校までは古賀にいて、教員を目指すために広島の大学にいきました。
大学を卒業してから古賀に帰ってきて教員を4年間した後に、飲食店の修行のためにまた広島に行っています。

その後、2020年4月に古賀に戻ってきてお店オープンに向けて準備を始めました。

ーなぜUターン移住して、古賀でお店を始めようと思ったのでしょうか?

「古賀が自分が好きなまちだったから」が一番大きな理由です。

最近では新宮とか福津に人が流れてしまって、「こんなに良いまちなのに悔しいな」という思いから、自分がお店を開くことで古賀に人を集められたらいいなと考えました。
お世話になったまちなので何か恩返しをしたいという気持ちがずっとあって、古賀以外の選択肢はありませんでした。

あともう一つ理由をあげると、古賀は可能性は無限大にあるなと感じている点にあります。
福岡市や新宮などの人の多い場所でお店をやると、認知される可能性は高まるかなと思うんです。
でも、まだ魅力があまり知られていない古賀でお店をやって、人を集められたらすごいなと考えました。
本当の自分の力を試せる場所を選びたかったんです。
このお店に来ることを目的にして、古賀に人を集められるようになるのが理想ですね。

ーパスタを選んだ理由は?

大学時代にパスタ屋でアルバイトをしてたのが一番の理由です。そのお店は、やったらやった分だけ返してくれる職場で、パスタ屋に対してとても良いイメージを持つことができました。
あともう一つの理由が、古賀という土地を考えた時にラーメン屋さんとか定食屋さんはたくさんあるんですけど、「パスタを食べたい」と思った時に、みんな市外に行ってしまうイメージがあって…
古賀の中で、「パスタといえば」というお店を作りたいと思ったのも大きいです。

親友の福岡堅樹選手がくれた転機

ーお店に福岡堅樹選手(ラグビー)のユニフォームが飾ってあるのですが、縁があるのですか?

小学校に入る少し前に知り合って、小中高一緒の幼馴染です。帰省した時はだいたいお店にも遊びに来てくれます。
学生時代は一緒の塾に通っているので、負けたくないライバルだと思っていました。

今では堅樹くんがスーパースターになってしまったので、テレビなんかでみたときに「頑張っているからこっちも頑張らないと」と刺激をもらえる人でもあり、友達としてなんでも素直に相談できる相手ですね。
実はこのお店のオープン前に方向性で迷っている時に、堅樹くんが学習塾と掛け合わせることを提案してくれたんです。

ーそのエピソードを詳しく伺えますか?

起業をしようと思った直後にコロナが流行り始めてしまったんです。
緊急事態宣言とかも出ていて夜お酒が出せない状況だったので、そうなるとお店を維持するのが難しいなと悩んでいました。
そのタイミングで堅樹くんと話す機会があって「自分(角沖さん)にしかできない、キャリアを活かしたお店を作ったらいいんじゃない?」と言ってくれたんです。
その言葉から、パスタだけに意固地になるんじゃなくて、自分の強みを活かした学習塾を掛け合わせようと考えることができました。
塾をやるとしたら夜からになるので、昼間はパスタ屋、夜は学習塾にしたら、自分のやりたいことが一気にできるなという思いもあってスタートさせました。
以前からそんなスタイルを考えたことはあったのですが、堅樹くんと話してなかったらパスタだけでお店やってましたね。
堅樹くんと話したあの日が自分の最大の転機だったと思います。

ー教育事業に携わりたいという想いもあったということですね。

元々は教員をやっていたので、古賀で学力で困っている子の助けになれるといいな、その子たちが何か変われるような場所があったらいいなと考えていました。
このお店を立ち上げる時に助けてくれた方がいるのですが、その方がほぼボランティアで地域の子供達の学習環境を作っていたんです。
それを見ていて、お店をするなら何かしら地域に貢献をしたいなと思っていたので、自分にできること=教育事業につながった感じです。

古賀市の人の温かみ

ー先ほどのお話しで出てきた、「お店を立ち上げる時に助けてくれた人」とはどのような方ですか?

元々は近所のおじちゃんで大工仕事もしてくれる人なんですけど、教育事業にもボランティアで積極的に参加されている方だったので、温かみのある空間を作ってくださるだろうなと思って。他のところに見積もりをとることもなく、その方にお願いしました。
床を張ったりとか、クロス貼りとかも一緒にやらせてもらいました。

僕のやりたいイメージを全部聞いてくださって、その上でプロの視点でアドバイスいただきながら思い通りのお店を作れました。
それは他の施工会社ではできないことだったと思います。
設計から工事終了までずっと楽しかったですね。

ーとても素敵な方達に支えられているなと感じたのですが、堅樹選手と施工を担当された方、お二人とも古賀市で生まれ育ったからこそ知り合えた人たちですよね。

そうですね。僕自身、本当に古賀市の人が大好きです。
古賀の人ってすごい温かみがあると思っているので、そういう人たちに囲まれて仕事がしたいと思っていました。
いまだに地域で盆踊りがあったりとか、都会ではないような地域のイベントで人との繋がりが持てるのは古賀の一番の魅力ですね。

古賀市を活気のあるまちに

ー角沖さんの将来的な目標や理想をおしえてください。

一番は地域貢献につなげていきたいですね。
もっと色々な地域にパスタレガーレを展開して、「このお店の本店は古賀にあるんだ」みたいに、古賀のことを知るきっかけになってくれたらいいなと思っています。

あと、最終的な目標として教育事業の部分を無償提供したいなと考えています。
塾に行きたくても行けないような子が無料で通えるような塾にしていきたいです。
そのためには店舗をもっと広げて事業を大きくしていけるように頑張っていきます。

ー今後古賀市に期待することはありますか?

古賀の良さといえば自然もありつつ、住みやすさもある街なので、もっといろんな人に古賀の魅力を知ってほしいです。
YouTubeやSNSで古賀のブランド力をあげて、たくさんの人に来てほしいですね。
古賀がもっと盛り上がっていくといいなと思います。

あとは、もっと自分と同じ世代(20代・30代)で起業する仲間が古賀に増えるといいなと思います。
最初にもお話ししましたが、古賀は自分の実力を試す場所として本当におすすめです!

まとめ

今回は古賀市で『パスタ×学習塾』のお店を経営する角沖さんにインタビューさせていただきました。
古賀が知られざる可能性を秘めている土地であるエピソードがたくさん伺えました。
お話しを聞いているだけでも、角沖さんのまっすぐな人柄と古賀に対する愛情が、ひしひしと伝わってきますね。
気になった方はぜひ一度パスタレガーレに足を運んでみてください。

角沖さんお忙しい中お時間をいただきありがとうございました!

★PASTA LEGARE (パスタ レガーレ)お店情報

【住所】福岡県古賀市中央2-8-35
【アクセス】鹿児島本線「古賀駅」東口から徒歩12分
お車でお越しの方は国道3号線香椎バイパス「久保石原」交差点曲がってすぐ
【営業時間】モーニング [月・火・金・土・日] 8:30~11:00
ランチ [月・火・木・金・土・日]11:00~15:00(L.O 14:30)
ディナー [土]18:00~22:00(L.O 21:30)
※15時以降は学習塾として営業
※定休日水曜日
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